2016年6月6日月曜日

40m先での

先月担当させていただいた、京都のメッセで行われた全国大会の照明での仕込み。
ステージにはリアスクリーン330インチのプロジェクター映像に、下袖に要約筆記のサブスクリーンが配置。
その他電源や予算など諸々の条件をクリアするため、とにかく仕込量を減らす方向で原案が決定しました。
贅沢な仕込は一切せずに、更に考えたのがこの写真の前明かり。
そこで考えないといけないのが、見た目の明るさと撮影に大きく影響する照度です。
1kwのパーライトが40mの距離で150lx。
それに対してSF410は同じく40mで500lx。
SF405は790lx
消費電力が半分近いのに3倍以上の明るさは、さすが長焦点レンズの成せる技。
逆二乗の法則で減衰していく照度を、グイグイ遠投してくれるこのレンズは、そのために作られた理由を実感します
お陰で、たった4台の仕込でフロントのベタ明かりと、司会者のネライが成立しています。
消費電力、片側2.6kw。
電工会社に出してもらった30AのC型コンセントにポータブルディマーとワイヤレスDMXの受信機で、仕込も瞬時に終了。
余裕の有る仕込とは言えませんが、十分成立する照度で、しかもスクリーンにはいっさい漏れのない灯りは、とても締まったメリハリのある前明かりです。
今後も弊社の仕込には定番となること間違いなしです。
効率よくスマートに、いいですね。

2016年4月5日火曜日

吊物操作盤


昨年現場で訪れたメキシコのビセンテナリオ劇場と、この度オープンした新呉市民会館の操作盤に舞台機構操作盤の現状を見ました。
エンベデッドのWindowsOSで動作している舞台機構のコントローラーは様々な設定ができるようです。
お話を伺うと複数の美術バトンに対して波打つような連続的な動きも与えることができるそうで、設定値から設定値までを指定した時間で動くのは当然で、さらに継続的な動き、時間経過もプログラム出来るということなのでしょう。
なかなかその機能が必要な催事は無いと思いますが、そこまで考えるのが開発側の姿勢でしょうし、実際その機能が必要な上演物を行う劇場や施設に採用されるのだと思います。
今まで不可能であったユニークな演出は制作側、開発側どちらが先と言うわけでもなく極めれば当然必要になり誕生する背景がわかります。
吊物設備の電動化は、まずは安全面での展開が最優先だったと思います。
手動の美術バトン、照明サスペンションバトンなど、操作方法のミスで重大事件に発展する可能性があり、実際私もヒヤッとする経験は何度かあります。
照明さんも、道具さんも新人さんや非力なスタッフにはなかなか任せられない作業で、ベテランのスタッフが行っている風景を見ることがあります。
ただし手動の劇場、施設も減ってきているのが現実です。

音響、照明、映像もそうですが、やはり全てのジャンルにおいて過去のモノ、新しいモノが存在し、両方を理解し吸収して使いこなす者が進化をし、新たなカタチを生み出すのでしょう。



2016年2月16日火曜日

新入り

VRXを導入しました。
小ぶりなサイズからは十分な音圧です。
必要な物だけ残していくとこういった形になるのだろうと進化の流れを感じました。
実際聞いた感じは大音量が必要な音楽物で大ホールは難しけど、中ホールクラスだと問題無し。
スピーチ物で限定すれば大ホールも行ける感じがします。(エリアの問題が有るのでしょうが、、、)
トラックを所有しない弊社の環境ではワンボックスに手軽に積めるそのサイズと重量は非常に魅力的です。
今まで他社から借用しその重量に苦労しながらの積み込みやセッティングを考えるとなんと人間思いな機材だろうと関心します。

老いていく体、進化する機材、このギャップはこれからのテーマですが、いい環境づくりを目指しコツコツと、一歩ずつ確実に歩みたいです。

2016年1月30日土曜日

販売開始

ついに待望のMedialonの運用展開を開始しました。
待ち望んだのは社内の人間だけですが、改めて実感しましたがこれは非常に面白いツールです。
世界的にこのショーコントローラーの導入は、オリンピックの開会式や機構や特効を伴うコンサートツアー、美術館や商業施設の設備が多いのですが、広島を含むローカルな市場にそんな需要はあまり有りません。
しかし、赤外線センサーやフットスイッチを使い、インタラクティブな演出への関連付けや、データロガーを使った演出は単なる音照映のコントローラーの枠を超えています。
カタリストの導入時にそれまでに無かった新しいツールとして順応したように、このツールも順応し対応した者が新たな演出を生み出せるのです。

すっかり何屋かわからなくなってきましたが、面白い演出を提案できる、し続けられるそんなポジションに居続けられるようコンテンツのストックを続けます。

2016年1月19日火曜日

懸案事項の確認

現場に出る事が少なくなるこの時期、できていなかった事を消化していきます。
(少なくなるのは本当は大問題なのですが、、、)
Medialonのデモプログラムの他、OS、バージョン共にアップデートされたCatalyst。
新たに提案しようと計画していたアプリ関連それはそれで山積みになっています。
ひとまず安心したのは、Catalystの新環境です。
入手した情報を元に、Activeタイプのサンダーボルト〜DVIの変換を買ってみました。
今までの苦労がウソのようにいろんな事が解決していきます。
拡張時の画面の認識問題。
それに伴いマウスのワープ現象。
落ち着かない動作環境で、突然画面が切り離される事も有りました。
トリプルヘッドもデュアルだったり、トリプルだったり、マチマチな動作状態。
正直、この一年間胸を張って現場に行けていなかったような、、、
Catalystの画面切替もプライマリーとセカンダリーがなぜか被って、表示されない画面がいたり。
もちろん現場のセットアップに関しは問題ないレベルで仕上げていたのですが。
ついに2013Macの実力発揮といったところでしょうか。
ゴミ箱などとバカにされていましたが、でました10K。
1920x1080が6面。
11520pixcelです。
複数のコンテンツでのテストはまだですが、納得の出力です。
検証にも時間がかかりますが、ひとつひとつクリアできているのがうれしいですね。
まだまだ課題はたくさんありますが、今年は攻めれそうです!

2016年1月3日日曜日

謹賀新年

本年もよろしくお願い致します。
今年はどんな一年になるのか、それを決めるのは自分たちの行動しだいだと確信しております。
今まで以上に弊社らしい活動を増やしていければと考えながら短期的な目標、中期的な計画を設定しこの一年の活動ができればと考えています。
今までの技術を活かした継続的な内容の業務も当然ですが、今まで懸案になっていたプロジェクトも実行していきます。
我々が対象としているマーケットにおける弊社のポジショニング、ブランディング共に再認識しつつアプローチできればいいのですが。
スタッフ一丸となって邁進してまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。

2015年9月10日木曜日

現行状態

久しぶりの更新です。
最近Catalystの現場では定番になったバックアップの構成。
V-40を使ったシステムで、MacPro Late 2013導入後V5での運用を始めた時からのスタイルです。
ソフトもハードも新しくなったのでしばらくは必要だと思い導入です。
ようやくハードを外注すること無く、全てを自社で準備出来るようになりました!
基本的に安全なCatalystですが、やはり有るのと無いのでは本番中の緊張が違うのと、実際1回ほど命拾いした時が、、、
そして、当たり前になったカメラキャプチャー。
サンダーボルト経由のActivesiliconのPE-1もとても綺麗で、バックアップマシンもIntensity Proで問題無しです。
art-netコントローラーも、フルバックアップでは無いですが、差し替えで対応可能な状態でスタンバイ。
マージャーが有ればフルバックアップでなくてもいいのですが。
スタイルとしては、かなり確立してきた感じですが、やはりショーコントロールのスタイルで考えるともう一歩進みたい感じです。
国内における、ショーコントロールの第一人者的な代理店の方のお話だと、世界は今やオペレート無し。
クオリティーコントロールとされるスタイルがトレンドのようです。
弊社の継続的な課題としてのショーコントロール。

世界のスピードにはなかなか追随できませんが、一歩一歩確実に(Slowly but surely???)確立していきます。